遺伝の法則を考える!
遺伝や血統について思っていることを書きました。私は学者でも博士でも勿論研究者でもありませんので、少ない知識の中で日常的に感じることや考えていることを述べさせて頂きます。間違った認識、表現など多々あるかと思いますが、ここの管理人はこんな風に考えているのか・・・・と言う程度にご覧頂けますと幸いです。文章には「勘違い・思いこみ」など一般に通用しないような考え方もあります。ご理解の上閲覧下さい。
親と子が似ている(しかし全く同じではない)という現象を説明するために、昔から様々な説が考え出されてきました。遺伝の話では必ずメンデルの法則が出てきます。メンデルは遺伝に関わる要素(遺伝子)の存在を仮定し、論理的に遺伝現象を説明したはじめての人物です。庭にエンドウを植えその種子の形や子葉・種皮の色・サヤの硬さや色・花の付く位置・茎の高さと7つの形質を用いて交配実験し、1866年「植物雑種の研究」という論文にまとめ自然科学誌に発表しました。発見した遺伝法則は3つで(1)優劣の法則 (2)分離の法則 (3)独立の法則です。
 
この最初の論文は40部の別刷が作成され、その1部が静岡県三島市にある国立遺伝学研究所に保管されているようです。
「基礎遺伝学」(黒田行昭著;近代遺伝学の流れ)裳華房(1995)より転載
人間もクワガタも遺伝が
普通ではない個体とは!
遺伝の仕組みで、分かり易く言えばホワイトアイなどのように単純にメンデルの法則に従って当てはまる(理解出来る)ものがあります。実際に3年間のホワイトアイの累代飼育では、「ほぼ法則通り」の結果となっています。一番興味深いのは、オオクワガタにおいて大腮の太さや形、頭部と前胸背板の様々な形状について理想を求めるところですが、メンデルの法則では(顎の形や太さなどの遺伝)十分に説明出来ないと思います。
その他、突き詰めると伴性遺伝や補足遺伝など様々な遺伝の知識も必要であり、深く追求すると頭が痛くなります。その前にクワガタ飼育は趣味であることが大前提なので、必要以上に深く考えないのが一番かとも思います。
メンデルの法則
遺伝の仕組みは有性生殖をする生物の全てが同じです。有性生殖と無性生殖の違いとしては、前者が子孫は両親の異なる形質が融合して受け継ぐ可能性のある生殖法に対し、後者は子孫は両親の形質を100%全て受け継ぐ生殖法です。いわば子孫全てが親のクローンのようなものです。遺伝子は生物の体の設計図です。細胞の核酸にあるデオキシリボ核酸(DNA)がその正体です。遺伝子がいろいろな化学反応をおこす酵素をつく生体を作り出します。
【遺伝】→生物の形質が遺伝子によって、親から子へ、あるいは細胞から次の世代の細胞へ伝達されることです。
遺伝子の本体であり生命現象の基本物質であるDNAが複製され、それを写す形で伝令RNAが合成され、その指令に基づいてたんぱく質が合成されることで伝えられること。 と言うことになりますが、クワガタを含め大部分の動植物に当てはまるようです。遺伝によってオオクワガタは何代累代してもオオクワガタで、人間も人間でありつづけ親や先祖に似た形になるのです。クワガタの遺伝の仕組みも人間も「生命現象の基本物質であるDNAが複製され」基本的には大きな違いは無いようです。奥深い話で私が関われるようなものでもないと言うことを了解して頂いた上にご覧下さい。さて、我々クワガタ飼育の愛好者からすれば、顎やボディーバランス等、常に気になるわけですが、自ら選んだ親虫の形は本当に遺伝するのか・・・? パーツの話ですが、クワガタなら大腮・頭部・胸部・腹部の形や大きさ、人間の場合でも鼻が高いとか低いとか、目が大きい小さい、まぶたが二重か一重か、更には毛髪に至っても親からの遺伝があります。経験があると思いますが、近所の方や第三者の方に、若い頃のあなたのおじいちゃんに似ているとか、父もしくは母に似ているとか、親戚の誰々おじさんに似ているとか言われたことはありませんか?
分かり易く言うとその様な事だと思います。そしてクワガタも当然遺伝すると思っています。全ての遺伝子情報「ゲノム」によって現実に繰り返されていることです。
                                                         興味がある方は右下よりご覧下さい↓
遺伝子情報「ゲノム」
【ご注意】
【別室】遺伝の法則など(メンデルの法則など) −1−
先 頭
オオクワガタに限らずクワガタ類には「個体変異」と言う、同一種の生物の中で遺伝子や染色体に関係なく、環境の影響によって生じた個体の形質変異の幅が非常に大きい生物だと思います。特にオオクワガタなど♂個体では「明確な個体変異」として、あるいは「表現型」として大顎に現れる小歯・中歯・大歯と大きく3つの形があります。念のため ここで言う遺伝は、小歯や中歯や大歯のような大顎の表現型が遺伝するか?では無く、あくまでも♂個体の65o以上で「大歯型」の標準的個体に関しての個体変異です。適切な説明かは別として、普通の当たり前の個体(日本産オオクワガタと同定出来る個体)に対し、突然変異個体・奇形個体・特異個体があります。
 
@突然変異個体とは、生物体に親の系統になかった新しい形質が突然生じ、それが遺伝する現象でホワイトアイのように遺伝することが知られています。突然変異が生物の体を構成する体細胞に生じたものを「体細胞突然変異」といい、例えばヒトの場合はがんの初期段階になったり、種々の奇形や疾病の原因になったりするようです。これは子孫に伝わることはありません。しかし、これが生殖細胞に起ると「生殖細胞突然変異」と呼ばれて、その突然変異は子孫にまで伝わるようです。
 
A奇形個体とは、遺伝または発生途中の発育不全によって起きる形態的・機能的異常のうち、「個体変異の範囲を超える」ものを指します。
発育不全などは後天性の為、遺伝しないはずです。♂♀同体など1個体内に雌雄の性が「モザイク状」に同居している個体(雌雄同体など)はホルモン異常と考えられ、次世代への遺伝以前に生殖能力が有りません。
 
B特異個体とは、他より目立って太いなど、外見上突出(他と比較して異なる個性をもっているさま・独特であるさま)した個体を言います。
ここで言う「特異個体」とは特別に他とちがっている個体のこと。また、そのさま。特にすぐれている個体のことと解釈して下さい。ここでは一般的な飼育個体や野外採集個体などに見られる外見上の普通個体に対して、極太や張出しと形容されるような「突出した個体」を言います。
 
 
突出(特異)個体が必ず遺伝して次世代に現れることは希で、都合良く次世代で太い虫ばかりが出ることは無いと思っています。いわゆる交雑疑惑なども多く(そう言われてしまうような)、日本産の特徴を逸脱した個体に関しては、実物を拝見したことも勿論作出したこともありませんのでコメントは控えます。内歯が異常に太くせり上がり、その付き方と向きが大型個体にもかかわらず「中歯型に代表されるような個体変異」は大きな疑問であります。万一にも自分の管理個体でそのような個体が出た場合、即刻飼育は中止する覚悟も必要だと思っています。
オリジナル血統作出計画
−次項へ続く−