私が自ら全てを実験しておりません。本来多くを語る資格はありませんが、ご理解頂ける方は続きをお読み下さい。
仮に国産オオクワガタに台湾オオクワガタや中国オオクワガタを交配したとすれば、遺伝学的に考えると日本産・外国産の2つの遺伝子はなんの変更も受けず混り合わず(遺伝子は消滅したり絵の具のように混ら無い為劣性遺伝子として覆い隠される)次世代にふたたび表れるはずです。この考え方はメンデルの法則で言う対立遺伝子の分離の法則です。(全てをあてはめるのは少し無理がありますが・・・)
F1には日本産/外国産が50%づつ混じる「混血」個体となり、中間の特徴を持った個体が誕生するはずです。(現に中間個体が誕生しているようです。)F2以降累代を続ければ劣性の「いずれかの形質」が現れ始め、極めて日本産的個体/中間の個体/極めて外国産的個体が、無作為に任意に出現するのではないかと考えています。聞いたお話では、前胸側縁は完全に中間形質を示す個体が出るようです。
F2以降の累代ではF1のときのように、50%づつ混じるのではなくランダムに組み合わされるので、例え中間個体同士でもF3以降も何が出るか解らない上、偶然に太い個体が出ても固定などは不可能なはずです。ですから、幼虫・成虫に限らずそのような個体を入手してしまい累代した場合、予想しない特徴の個体が出現し中間個体は勿論のこと、極端に言えば1ペアから外国産と日本産両方が出てしまうでしょう。中間個体を見た場合、古くから日本産を飼育されている方、及び多くの日本産をご覧になってきた方であれば容易に区別がつくのではないでしょうか。
純日本産の太い個体と疑惑を感じるそれらの個体を何処で線引きするかが非常に難しく、感じ方も様々であることも確かではあります。いずれにしても上記のように何代か累代すれば、どう見ても日本産の特徴が薄い個体が羽化してくるのでは・・・と思います。怪しい個体・血統は累代を続ければ判明するでしょう。言葉は悪いですが心ない一部の悪徳ブリーダーや悪徳業者とは違い、遺伝子は嘘をつかないのです。
実験したり専門的な著書も中途半端にしか読んでおりませんので、これらのような発言は良くないと思いますが、このような行為を販売目的として行うとすれば絶対に許されることではないと思います。最後は飼育者の志の問題であると考えます。同じ時間と同じ費用、そして同じ手間がかかるのですから「興味だけでの実験」は無意味ですし慎むべきです。私も私の飼育仲間も外国産と交配しなければならない理由も必要もありませんのでこの話題はここまでと致します。