オオクワガタとの出会い
【別室】その他・雑談(体験談など)
はじめてのクワガタ購入
パソコンを覚えはじめた1997年、ネットサーフィン中に偶然にオオクワガタが購入出来ることを知りました。どうしても実物を見たい衝動にかられ、数日後こらえきれずに山梨県産♂68o-♀41oのペアを遂に入手しました。♀が以前採集した種類なのか確かめたくかなり興奮したことを思い起こします。勿論♂は見たこともないので、その格好良さに惚れ惚れとしてしまいました。結局は幼き日に採集した種類と一致していて、何十年の歳月を超えて何故か感動しました。購入した山梨県産は天然個体からの仔であると言うことで、1996年羽化であったのですが2001年夏迄の4年間を私のブリードルームにて過ごしました。オオクワガタはやはり長寿な虫だと改めて実感しました。初心者のマット飼育でも無事に20頭以上の二世を残しました。当時はマット飼育のためか、または腕が悪いのか70oの壁は全く破れませんでした。生体を購入したショップから別血統の山梨県産(♂33-♀30のちびっ子ペア)をサービスで頂きました。本当は要らないと思ったのですが天然物からの1代目と言うことで、幼虫をとって菌床で育てたら・・・・と思い実験的に少数のみブリードしました。幼虫は約10ヶ月で羽化「何と73.0o!」私の初めての70oの壁突破の瞬間でした。♂が33oの極小個体でも立派に70oを超えるのだと実感しました。今思えば当たり前のことですが・・・・。飼育を始めた当時は、天然個体がもてはやされ、飼育個体では累代も浅いものが売れ筋と聞いていました。特に75oを超えると1o何万円としたように記憶しています。
♂の75o超えはうん十万円で、♀も50oは軽く5万円位の価格が付いていたと思います。75oを作り上げるのは、私を含め当時の愛好家の方々の一つの大きな夢だったと思います。やっと菌床飼育がひろまり始めた頃でしょうか。菌糸ビンも1リットルの蜂蜜瓶入りやマヨ瓶入りで1本1,500円〜2,000円位の単価だったと思います。当時少なくても50頭以上を飼育していたので、飼育費用にはかなり困った思い出が・・・・。
また、最近のような極めて詳細な産地名や、累代数の進んだものは無いに等しかったと思います。累代もF3位までで、それより進むとまるで価値が無いような風潮でした。当時F5やF6の個体を販売しているショップは殆ど記憶にありません。当時も既に天然物は極々入手困難であったはずですが、累代表記にはF0/F1と言うのがとにかく多かった気がします。(F0表記はちょっと変ですが・・・)
ここ7〜8年で天然物至上主義→サイズ至上主義→形に拘った(血統に)累代物飼育に変わってきているようです。野外採集品のブームから外産オオクワガタ(アンタエウス→ホーペ)ブームへ、そして再び2003年頃からは国産オオクワガタに人気が集中しているのではないでしょうか?
2007年以降はどうなっているのでしょうね。
オオクワガタ初採集まで
1998年にインターネットの「某有名クワガタ掲示板」で知り合い、友人となったK氏の誘いで翌1999年に私と妻(当時の)と3人で山形県へ採集の旅に出かけました。それ以前は、まだ採集者が極端に少なかった南会津地方へ7月〜8月にかけて5週連続挑戦しました。1回出かければ往復8時間掛かりますが、期待と裏腹に1頭の成果もありませんでした。2年通いましたが結果が出ません。今考えても当時の情報からも南会津で採れないのは余程運が悪いと思いました。地元の茨城県も、散々足を使っての体力勝負をしましたが全くカスリもしませんでした。
 
山形県某所は当時ほとんど知れ渡って居らず、南会津のように多くのライバルは皆無。土曜日の夜で月齢も最高だというのに我々3人のみと天国状態でした。そして迎えた20時過ぎのこと、路上にひっくり返ったオオクワガタが!発見者も採集者も勿論私です。某小学校の校門前の灯火であっさりと1♀をゲット!遂に生涯初の(実質2度目もオオクワと認識して採ったのが初めてで灯火採集で初めて)野外採集のオオクワガタを手にしたのでした。34.5o程度のサイズでしたが正に感激の1頭でした。案内してくれたK氏には本当に感謝でした。
翌2000年もやはり山形県某所で!「自前の灯火セット」を組終えて外灯廻りです。回り始めてすぐにその時は訪れました。なんとバス停待合室の壁で遂に初の♂採集!発見者は妻(当時の)でしたが、採集は私でした(^^ゞ サイズは約44.5oの小歯タイプも、採集する瞬間はかなり大きく感じ、サイズより何より♂天然個体を手にしたのは本当に感動ものでした。その後別の場所に仕掛けておいた「自前の灯火セット」に40.0oの♀が飛来、一夜にして1ペアの採集に成功したのでした。気分は最高で、幻と言われていたオオクワガタが自分の手にしっかりと握られていることが不思議ですらありました。それ以来もう何年も採集に成功していませんが、今後も機会があれば是非またあの時の感動を再び味わいたいと考えています。山形まで往復10時間、何度も付き合ってもらった二人には今でも本当に感謝しています。
私なりの極太の定義
極太!極太!とにかく未だによく目にするフレーズですが、当然万人に共通する極太の「定義」はありませんし考え方は人それぞれです。
私が思う極太とは、♂70oとした場合に顎幅5.0o以上、頭幅25.0o以上、前胸背板幅26.0o以上としています。こんなのならいくらでもいると笑われるかも知れませんが、私的にはこのバランスはなかなか難しいと思っています。過去に普通のオオクワガタなら沢山見ましたし、飼育もしましたが上記したような各部のサイズをクリア出来る個体はとても貴重と思っています。そして顎が5.0o無くても頭幅が狭い(面積が狭い)個体は太く見えるでしょうし、逆に頭幅が発達していると顎が5.0oや5.2oでは全く太く見えません。背板の幅や面積が広すぎてもアンバランスとなり、いくら太くても納得出来ないと思います。更には腹部の長さや幅など考え出すときりがなくなりますね。大切なのは各部の細かい数値を追うよりも見た目の印象がとても大切です。2001年、私の能勢産飼育個体から突如太い個体が1頭だけ誕生しました。
そのスペックは72.0oで顎幅5.20o、頭幅25.85o、前胸背板幅なんと28.48oと明らかに突出していて、他の兄弟に比べて前胸背板が異常に発達し、顎も太めであり横から見たとき高さもある個体でした。現在メインの能勢垂水系の血統で初代極太個体になります。当時友人からは外国産じゃないの・・・と冗談を言われた程です。しかし考えてみると、その突出した太さを持つ個体の親虫も68oながら「明らかに」他の産地の個体に比べて太かったのです。(当時体長以外を計ることはしておりませんでした)よく考えると突然出てきたわけではなく、やはり血統が存在するのかと現在では実感するに至っております。当時血統論で言えば80oを超えられる血統、30gを超えて羽化不全せず無事に羽化出来る血統と言うものがチラホラささやかれていた時代でした。大型になる血統があるのなら、太くなる血統も存在して不思議ではないと言う発想は、今現在も変わりません。当時も大型になる血統は外国産との・・・であるとか根拠無く言われておりましたが太い個体においても同様にその類の話題が消えることはないようです。勿論私はそのような行為は許されないことと思います。飼育技術や飼育用品(菌床など)の著しい進化で、以前は存在しないような超特大個体、日本産では希な太い個体が多くのブリーダーによって作出されています。
疑い出せばキリがありませんが多くの大型血統そして極太血統が、真の日本産オオクワガタからの累代飼育品であることを願って止みません。私なりの極太個体の定義は♂70oとした場合に顎幅5.0o以上、頭幅25.0o以上、前胸背板幅26.0o以上としています。目指す個体としては70oでのスリーサイズ5.5o25.5o26.5oです。
極太血統にあるお話
よく言われていた極太血統ですが、私も以前に「有名ブランド」血統や「極太出現が当たり前」とのフレーズについつい誘われるように、いくつかの業者さんや個人の方から幼虫購入をしました。 結果は当然の如く?悲惨なもので、幼虫での購入なので3頭なり5頭なりを購入するわけですが、初令で1頭単価が1万うん千円もする高額虫でした。しかし結果は普通の個体しか誕生しませんでした。覚悟はしていましたが幼虫購入はおおよそこんなものなのです。私の経験で一番酷いのは、購入前にはメンデルの法則により太い個体が出るのが当たり前・・・と言い出し、更にはショップで販売されているものやオークションなどはホーペ等とクロスしてあることが考えられると言い、自分でオークションで落とした血統にも関わらず、私のは完璧な国産だと言い出したり・・・。そして実際には「オークション」で安価に落札した虫を、遙々九州まで行って15万円で購入した・・・など、電話やメールではなく直接取引の上面等向かって平気で大嘘をつく方がおりました。(栃木県佐野市在住で実在する飼育者)
こういう方に共通するのは、既存の優良血統の親虫を1ペア購入して幼虫捕りし販売したり、購入した♂を別血統の♀でアウトラインとして販売しているパターンが多いようです。元手がかかっているので少しでも高額で販売したい気持は解らないわけではありませんが、人様の作り上げた血統を安易に最高とか頂点とか超極太などと表記し販売することには疑問を持っています。そしてメンデル〜に従って極太が出てくるのなら、極太血統を作るのは簡単で、それこそ極太血統だらけになっているはずですね。業界?は様々なお付き合いをするうちに非常に狭くて横の繋がりも多いです。嘘をつく方はいずれ解りますし、またそのような方は消え去ることが多いようです。実在する方のお話しですがかなり批判的になりました。体験した一例を書きましたが同一人物から同じ体験をした方が、私の知る限り3名以上おられました。ですが現実にはそう言う方ばかりは居りませんのでご安心下さい。
高額なブランド個体を買い求め、累代すれば確率的には一般の普通の個体よりは期待出来るのかも知れません。しかし、にこれだけ多くの人が極太・良形の作出を試みていますが難しいですね。現状本当の良血統は実は少ないと勝手に思っています。複雑な遺伝子の作用により簡単には理想形が出ないのは皆さんも既に感じているはずです。飼育個体のF1で何頭か良い個体が出ても、それが血統と呼べるようなものかどうかの判断をするのは「無理がある」と思っています。最低3世代以上の累代飼育が必要では無いでしょうか。
私が思うには日本人は実にブランド好きな人種です。時計やバッグ、衣類に靴、乗用車や家電、化粧品もベビー用品も全てそうですね。何となくブランドものは安心出来るように考えがちです。同時にステータスをも感じることが多々あります。良い悪いは私が判断することではありませんし、そう言う人ばかりではないことは理解しているつもりです。私も当然有名ブランド虫には興味がありますし凄い個体を飼育してみたいとも思います。しかし、大きくはオリジナルにもこだわりたいなど思うところがありそれを続けてまいりました。教訓として入手の際にはブランド名に踊らせられることなく、慎重になりたいものだと感じます。勿論ブランド血統の是非を問うのではありません。高額な宣伝広告費・営業戦略・その他維持管理の経費やメイン血統の開発に費やした時間や費用を考えれば高額であることは不思議なことではないでしょう・・・。結論を言えば、やはり自分だけの血統(系統)を確立したいものです。自分の血統なら本物も偽物もありませんし嘘はつきません。自分の育てたクワガタは自分の血統です。
良くなるのも普通になってしまうのも全て自分次第です。くどいですが血統名やブランド名は何も保証してくれるものではないはずです。
気が付くとボヤキになっていますが、なによりも血統的背景を見極める眼力と多くの個体を見る等の経験が最も大切だと思っています。その為には自分の器の中でコツコツと飼育を続けることに尽きると思っています。
先 頭
−この項終わり−
看板個体の誕生まで
オオクワガタとの出会いは30数年程前、当時小学生の私が見た(採集した)オオクワガタは40o前後の♀でした。今思えば計ったわけではありませんが、多分38o〜40o程度でしょう。(当時の記憶ではコクワの大型♀の1.5倍以上に見えました)自宅付近の栗林で樹液採集したのは、見たことのない「大きくて黒いクワガタの♀」でした。コクワガタの大型の♀と思いましたが、子供ながらにあまりに大きくて背中の光沢が他のクワガタとは違うとも感じていました。普通♀のクワガタはミヤマ以外は持ち帰りませんでしたが子どもながらに「あまりに珍しい」ので友達に自慢したくて持ち帰ったことを思い出します。当時勿論オオクワガタであるという認識など無く、いわゆる「虫カゴ」に入れて部屋に放置していました。(翌日か当日深夜にカゴを食い破り逃げられてしまいました) 当時、祖母が買ってくれた図鑑で調べましたが、オオクワガタであると言うことは解りませんでした。また図鑑にはオオクワガタは桜の木に飛来すると書いてあり、オオクワガタを見てみたいと桜の木も良く探しましたが採集どころかクワガタ自体が桜の木には居ませんでした。(当たり前ですが・・・) 茨城でも私の故郷は栗の林がびっくりするほど多く、親戚(母方の両親)の家は栗山の真ん中にあった程です。5月下旬になればコクワガタがかなり採れました。私の実家も栗やナラ・クヌギの山が数百b附近に点在しており夏にはクワガタ・カブトが嫌と言うほど飛んできました。特に実家隣の親類が営んでいる笠間焼きの工場(こうば)では、一晩中火を炊くため事務所の灯火におびただしい数のクワガタやカブトが飛来していました。ちなみにオオクワガタと思われる個体が見つかったり採集した話は見たことも聞いたこともありませんでした。当時、どちらかと言えばミヤマクワガタが貴重であり、1シーズンに多くて数ペア程度しか採集することが出来ませんでした。標高が低い土地なのですがミヤマが採れていたことは事実で、ミヤマについては今になれば採れたことが不思議にも思えます。環境が良かったと言うことになるのでしょうか?2004年の盆は、実家で親戚が集まりバーベキューを行いました。活躍したのは私の採集用の灯火セットなのですが、コクワ・ノコ・カブトが下手な東北の灯火採集地よりも多く飛んできました。かなり開発は進んでいますが、まだまだ自然が残っていると言うことを実感しました。さて、栗の木でオオクワ・・・と言うと皆さんピンとこないと思いますが、2000年初頭にクワガタ業界?でも著名な方々と採集に同行する機会があり、その際に天然個体を採集した経験のある方に色々とお尋しました。やはり同じように「栗の木」から採集された方が実際におりました。
栗の木も大量の樹液を出しますが、糖度と言う点では高いらしいです。オオクワガタが生息する環境があれば栗の木でもチャンスはあるようです。また、その際茨城県下においても知られていない産地が数カ所あることも知り益々興味が湧いてきました。